総合診療医とは?

病気? 病期?

こんにちは,わたけんです.

今日は私の第二の故郷で当直です.

内陸なので雪が多いです.車の高さはゆうに超えるくらいがデフォルトです.

 

ちなみに,なぜ第二の故郷なのか?

ツッコんでくれた方,ありがとうございます!

それは,数年前にこちら,そしてこの地域にお世話になったからです.
秋田県民はみな良い人ですが,この地域の住民の方々は特に暖かく接してくれました.
たくさんの思い出がある地域です.

将来はこういう地域でのんびり医療をしたいなぁ…なんて考えながら
今日も当直をしています.

 

 

さて,総合診療医の「幅広さ」について少し深めていこうかと思います.

総合診療医とは、「幅広い視野で患者と地域を診る医師」です。

幅広い視野とは、

  • 予防医療(保健)から急性期の診断・治療、そして回復期から慢性期~終末期まで
  • 個々の臓器系統の単一疾患から心理社会的問題までの複合的な問題を全人的に捉える視点
  • 一人の行動から集団の行動~社会制度まで
  • 日常の診療から非日常の災害医療~感染症パンデミックまで
  • 地域によって異なるニーズに的確に対応できる「地域を診る医師」としての視点

などであり、総合診療医は状況を俯瞰的に捉えた上で、自分が果たすべき役割は何か、連携すべき相手は誰か、働きかけるべきセクターはどこかを考えながら、患者や住民にとっての最善を目指して活動します。

引用:一般社団法人日本専門医機構 総合診療専門医検討委員会

初日に引用したものですが,●の1つ目を少し掘り下げようと思います.

 

急性期

みなさんが「かぜ」を引くと,薬をもらいに病院に行くことがあると思います.
これがまさに「急性期」ですね.
もちろん,「かぜ」ではなく肺炎など他の病気の可能性もありますので,問診や身体診察を行い診断していきます.
いわゆる「かぜ」であれば急性疾患であり,4-5日前後で症状は改善します.

特に冬は,診療所やクリニックに「かぜ」の患者さんが大勢いらっしゃいます.
自然に治る「かぜ」のなかに,命に関わるような病気が隠れていることもあるので,
迅速に,かつ丁寧に診察していきます.

※このブログを書いている2022年2月は新型コロナウイルス感染症が猛威をふるっているので,
普段とは異なり特殊な診療体制となっている医療機関がほとんどかと思います.祈・終息!

回復期

脳梗塞になって急性期の治療をしたあと,手足の麻痺が少し残っているとしましょう.
きっと,自宅での生活に困らないようにリハビリテーションを行っていくことになると思います.
ここが「回復期」です.

患者さんの自宅での生活をイメージしながら,セラピスト(リハビリを行う療法士さん)とリハビリの内容を相談し,ときには患者さんと一緒に自宅を見に行くこともあります.

慢性期

心臓を悪くした高齢の方が慢性心不全として,薬の調整をしながら自宅で生活します.
長期間に渡り,内服治療や運動療法,合併症の治療などを行い,状態が悪くならないように管理していきます.
「慢性期」は,その後の人生ずっとを指すことも多いです.その人生の伴走者の一人として総合診療医は役割を担います.

終末期

人間は誰しも「終末期」を迎えることとなります.
病気がない人も,慢性疾患を持つ人も,がんなどでさまざまな「痛み」を抱える人も,
最期まで「いい人生だった」と思ってもらえるようなケアを行います.

特に,がんや慢性疾患でさまざまな「痛み」や問題を抱える人に対して,
緩和ケアのアプローチを行うことがあります.

※緩和ケアは終末期のみのものではなく,病いに直面したその瞬間から始まるものです.
 ただ,イメージしやすいと考え,このトピックで紹介しました.

(参考:「WHO(世界保健機関)による緩和ケアの定義(2002)」定訳

 

ここまで,さまざまな「病期」のお話をしてきました.
どの「病期」であっても,総合診療医は患者さんのサポートをします.

ただ,これだけが「病期」ではないのです!

 

次回へ続く…(唐突!)